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不思議な少年!! その32

不思議な少年!! その32

ブラマ僧イエスの教訓を憤り、インドより追い出そうと決す!!


 何時の世にも、真理に立ち戻ろうとする時、抵抗がある。それは既得の利権に胡座をかく勢力はいる。それを失うことを怖れる。真理とは永久に変わらないモノである。人間は常に真理に忠実とは限らない。知と意は、とかく自分の都合の良いように解釈する。偽善がまかり通る。


 イエスの教えは、一貫している。それはこの浮き世の都合に左右されないからである。本質を衝くから、反発がある。それが後、エルサレムでも起こった。しかし、ベナレスではその前哨戦があったとは、誰も知らない。記録にはないからである。実際の所は、投稿者でも確認することは出来ないが、流れを見ているとよく理解出来る。矛盾はない。物語であったとしても、これほどよくできた物語はない。

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<ベナレスの有名なガンジスの沐浴風景:ウィキぺディアより>

 

 ブラマ教(ヒンズー教)も、永い時を経て、形骸化した宗教である。元の真理は形骸化によって廃れ、形式のみが受け継がれる。その形式に既得の権益を求める勢力が居座る。それがカースト制度である。それに一石を投じたイエスの言説が、社会騒擾を招いたのである。


 何処も同じ、何時の時代も同じだ。しかし、形骸化した制度の下で縛られた民衆は彼を支持する。そして、真理を汲み取る。利権を貪る僧侶・支配階級は悪鬼と化す。何時の時代も同じだ。今、世界にその状況をかいま見る。

 

 


 イエスの言動は国を挙げて不安にした。一般の民衆は彼の友となり、彼を信じ、群をなして彼に従って来た。僧侶と支配階級は彼を恐れ、その名を聞くだけでも身ぶるいした。


 彼は人類の同胞主義と万人同権の正しいこと、僧侶と犠牲(いけにえ)が無用の儀式であることを説いた。彼はブラマ教を根底から震え動かし、ブラマ教の偶像を軽んじ、犠牲が罪を孕(はら)んでいると言うので、神社も法輪もみな顧みられないようになった。


 僧侶たちは、もしこのヘブライ少年がこれ以上ここに留まっているなら、革命が起り、一般民衆が蜂起して僧侶を殺害し、寺院を打ちこぼつだろうと宣言した。そこで彼らは広く召集状を発し、僧侶を各州から集めた。ベナーレスはブラマ教の熱で燃え上がった。


 かねてイエスの真の人となりを能く知っていた、ジャガンナス寺から采たラマースは、そのなかにあって、僧侶たちの芝居がかりの熱狂振りを聞いて、すっくと立ちあがって言った、

 「親愛なる僧侶諸氏、気をつけなさい。行動を慎しみなさい。今日が大切な記録的な日ですよ。世人が見て居ります。ブラマ思想の生命そのものが今や試練されて居る。もし真理を無視し、今日偏見が支配者となり、われわれが野獣性を発揮して、ブラマが見て清浄無垢なるべき血で手を染めることになれば、ブラマの報復がわれわれに加えられ、今われわれの立っている巌(いわお)そのものが足許からくずれ、愛する僧侶社会と、律法や寺院もろとも打ち果ててしまう。」


 しかし僧侶たちはそれ以上一言もラマースに言わせなかった。怒り狂った僧侶たちは突進して彼を叩きつ、唾を吐きかけ、裏切者とののしり、流血のまま街頭に彼をほうり出した。


 それから騒乱が巷に横行し、僧侶は暴徒化し、人間の血を見て魔性の行動を誘い出すなど、全く手のつけようもない始末になった。支配階級の人々は戦争になりはしないかと恐れ、イエスを探したが、彼が静かに市場で教えている姿を見つけた。彼らはイエスに自分の生命を救うよう、立ち去れと命じたが、彼はこれを拒んだ。


 そこで僧侶たちは彼を逮捕する口実を求めたが、何の犯罪もなかった。それから虚偽の言いがかりをつけ、兵士たちが彼を裁判所に達れて行こうとしたが、民衆が彼を護衛しているので、恐れて手出しができなかった。


 僧侶たちは途方にくれ、密かにイエスを殺そうと決心した。


 彼らは人殺しを渡世にしている男を見つけ、自分たちの憎んでいる男を殺すように、夜間彼を出してやった。


 ラマースはこの陰謀を聞きつけ、使者をやって友人イエスを警戒させた。イエスは急いで立ち去った。イエスは夜陰に乗じてベナーレスを後にし、北を指して路を急いだが、途中到るところで百姓、商人、首陀(スドラ)などが彼を保護した。


 幾日かの後、彼はヒマラヤ巨峰に達し、カピパスツの町に辿りついた。仏教徒は広く門を開いて彼を迎えた。


 

【宝瓶宮福音書:栗原 基訳】


第六部 インドでのイエスの生活と行動

第三十一章 ブラマ僧イエスの教訓を憤り、インドより追い出そうと決す。ラマース彼のためにとりなす。僧侶たちが彼を殺害しようと下手人をたのむ。彼はラマースの警告を受け、ネパールに遁れる。

1)イエスの言動は国を挙げて不安にした。

2)一般の民衆は彼の友となり、彼を信じ、群をなして彼に従って来た。

3)僧侶と支配階級は彼を恐れ、その名を聞くだけでも身ぶるいした。

4)彼は人類の同胞主義と万人同権の正しいこと、僧侶と犠牲(いけにえ)が無用の儀式であることを説いた。

5)彼はブラマ教を根底から震え動かし、ブラマ教の偶像を軽んじ、犠牲が罪を孕(はら)んでいると言うので、神社も法輪もみな顧みられないようになった。

6)僧侶たちは、もしこのヘブライ少年がこれ以上ここに留まっているなら、革命が起り、一般民衆が蜂起して僧侶を殺害し、寺院を打ちこぼつだろうと宣言した。

7)そこで彼らは広く召集状を発し、僧侶を各州から集めた。ベナーレスはブラマ教の熱で燃え上がった。

8)かねてイエスの真の人となりを能く知っていた、ジャガンナス寺から采たラマースは、そのなかにあって、僧侶たちの芝居がかりの熱狂振りを聞いて、

9)すっくと立ちあがって言った、「親愛なる僧侶諸氏、気をつけなさい。行動を慎しみなさい。今日が大切な記録的な日ですよ。

10)世人が見て居ります。ブラマ思想の生命そのものが今や試練されて居る。

11)もし真理を無視し、今日偏見が支配者となり、われわれが野獣性を発揮して、ブラマが見て清浄無垢なるべき血で手を染めることになれば、

12)ブラマの報復がわれわれに加えられ、今われわれの立っている巌(いわお)そのものが足許からくずれ、愛する僧侶社会と、律法や寺院もろとも打ち果ててしまう。」

13)しかし僧侶たちはそれ以上一言もラマースに言わせなかった。怒り狂った僧侶たちは突進して彼を叩きつ、唾を吐きかけ、裏切者とののしり、流血のまま街頭に彼をほうり出した。

14)それから騒乱が巷に横行し、僧侶は暴徒化し、人間の血を見て魔性の行動を誘い出すなど、全く手のつけようもない始末になった。

15)支配階級の人々は戦争になりはしないかと恐れ、イエスを探したが、彼が静かに市場で教えている姿を見つけた。

16)彼らはイエスに自分の生命を救うよう、立ち去れと命じたが、彼はこれを拒んだ。

17)そこで僧侶たちは彼を逮捕する口実を求めたが、何の犯罪もなかった。

18)それから虚偽の言いがかりをつけ、兵士たちが彼を裁判所に達れて行こうとしたが、民衆が彼を護衛しているので、恐れて手出しができなかった。

19)僧侶たちは途方にくれ、密かにイエスを殺そうと決心した。

20)彼らは人殺しを渡世にしている男を見つけ、自分たちの憎んでいる男を殺すように、夜間彼を出してやった。

21)ラマースはこの陰謀を聞きつけ、使者をやって友人イエスを警戒させた。イエスは急いで立ち去った。

22)イエスは夜陰に乗じてベナーレスを後にし、北を指して路を急いだが、途中到るところで百姓、商人、首陀(スドラ)などが彼を保護した。

23)幾日かの後、彼はヒマラヤ巨峰に達し、カピパスツの町に辿りついた。

24)仏教徒は広く門を開いて彼を迎えた。

 

【原文:The Aquarian Gospel of Jesus by Levi H. Dowling  

SECTION VI

VAU

Life and Works of Jesus in India

CHAPTER 31

Brahmic priests are enraged because of Jesus' teaching
and resolve to drive him from India.
Lamaas pleads for him. Priests employ a murderer to kill him. Lamaas warns him
and he flees to Nepal.

THE words and works of Jesus caused unrest through all the land.
2) The common people were his friends, believed in him and followed him in thongs.
3) The priests and rulers were afraid of him, his very name sent terror to their hearts.
4) He preached the brotherhood of life, the righteousness of equal rights, and taught the uselessness of priests, and sacrificial rites.
5) He shook the very sand on which the Brahmic system stood; he made the Brahmic idols seem so small, and sacrifice so fraught with sin, that shrines and wheels of prayer were all forgot.
6) The priests declared that if this Jewish boy should tarry longer in the land a revolution would occur; the common people would arise and kill the priests, and tear the temples down.
7) And so they sent a call abroad, and priests from every province came. Benares was on fire with Brahmic zeal.
8) Lamaas from the temple Jagannath, who knew the inner life of Jesus well, was in their midst, and heard the rantings of the priests,
9) And he stood forth and said,
My brother priests, take heed, be careful what you do; this is a record-making day.
10) The world is looking on; the very life of Brahmic thought is now on trial.
11) If we are reason-blind; if prejudice be king today; if we resort to beastly force, and dye our hands in blood that may, in sight of Brahm, be innocent and pure,
12) His vengeance may fall down on us; the very rock on which we stand may burst beneath our feet; and our beloved priesthood, and our laws and shrines will go into decay.
13) But they would let him speak no more. The wrathful priests rushed up and beat him, spit upon him, called him traitor, threw him, bleeding, to the street.
14) And then confusion reigned; the priests became a mob; the sight of human blood led on to fiendish acts and called for more.
15) The rulers, fearing war, sought Jesus, and they found him calmly teaching in the market place.
16) They urged him to depart, that he might save his life; but he refused to go.
17) And then the priests sought cause for his arrest; but he had done no crime.
18) And then false charges were preferred; but when the soldiers went to bring him to the judgment hall they were afraid, because the people stood in his defense.
19) The priests were baffled, and they resolved to take his life by stealth.
20) They found a man who was a murderer by trade, and sent him out by night to slay the object of their wrath.
21) Lamaas heard about their plotting and their plans, and sent a messenger to warn his friend; and Jesus hastened to depart.
22) By night he left Benares, and with haste he journeyed to the north; and everywhere, the farmers, merchants and sudras helped him on his way.
23) And after many days he reached the mighty Himalayas, and in the city of Kapivastu he abode.
24) The priests of Buddha opened wide their temple doors for him.

【続く】


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